「橋 Ch'iao 2022」2日目 訓練塔でのロープレスキュー!

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「橋 Ch'iao 2022」2日目 訓練塔でのロープレスキュー!

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2日目の各想定
想定3 「忙碌屋頂(Busy for the roof)」

この想定は、ロープレスキューに必要不可欠な支点となる地物が全くない状況下でボディアンカー(人力支点)を選択・作成して周囲に支点はなく高さ3m、幅20mほどの訓練塔の反対側にいる要救助者をストレッチャー収容し、スタート地点に救出するという内容である。制限時間は60分で、開始から15分までに要救助者に接触しなければならない。想定終了のタイミングはF5(Finish5)で、要救助者と全隊員および資器材がスタート地点へ戻った時点となる。

その他の想定の条件は、以下の通り。
・要救助者はハーネスを着装しておらず、会話、歩行共に不可である。また、事前に準備しているバックボードに固定し、ストレッチャー収容しなければならない。
・建物周囲を回っての移動は不可であり、訓練塔の屋上を通らなければならない。また,屋上から直接地上に降りることは不可である。
・進入隊員は、屋上日差し部分から垂れた50㎝ほどの事前設定されているロープを使用し進入することができるが、反対側にはそれがない。

想定4 「飛越骷髏頭(Fly over skulls)」

この想定は訓練塔の屋上からスタートし、GL(グランド=地面)に居る要救助者を訓練塔の屋上まで救出する内容だ。制限時間は70分、要救助者まで15分以内で接触しなければならない。想定の終了はF1(Finish1)で要救助者を訓練塔の屋上まで移動した時点となる。

その他の想定の条件は、以下の通り。
・要救助者はハーネスを着装しておらず、会話、歩行ともに不可能である。
・使用できる支点は、要救助者側のGLが事前に設定された消防車両、訓練塔を挟み反対側のGLが立木に指定されました。
・訓練塔の屋上には固定支点(アンカーボルト)が3箇所に打ち込まれており、隊員降下用のロープの設定、レスキューフレームの固定に使用する事ができました。
・屋上から固定支点を使用した降下については、立木側へは自由にアクセス出来きましたが、要救助者側にはロープを使用してアクセスする事ができません。さらに訓練塔直下のGLから要救助者付近に明示された黄色いテープまでは立ち入る事はできないため、レスキュアは訓練塔の屋内階段を使用してGLまで移動して要救助者に接触する必要がありました。
・レスキューフレームの設定は、トライポッドやバイポッドなどの制限はなく実施するチームの判断に任されました。
・訓練塔の救出する側の壁体およびエッジに触れてはならない。

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