救助工作車Ⅱ型 秦野市消防本部

日本の消防車両

救助工作車Ⅱ型 秦野市消防本部

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キャブ
前席
ミッションはMT前進6速。バックモニターとバックトークマイクにより、車体後部の映像と音声などをキャブ内で確認することが可能。
隊長席と機関員席のみ配置のシングルキャブ。隊長席にはボストロムシートを装備。シングルキャブ後方はユーティリティスペース。
補助席隊員用の空気呼吸器は向かい側の引き出し式の収納に固定。降車時、ステップに立つとちょうど肩の位置に空気呼吸器がくるよう、高さにもこだわった。
後席
ユーティリティスペースを背に補助席を1席設置。前席と後席の間が広いため、補助席には前席~後席間の伝達の役割もある。
後席は資機材庫前端に、進行方向を向く形で跳ね上げ式ボストロムシートを3席設置する。
後席上部のハイルーフ部分は収納スペースやホワイトボードを設置。現場状況の記録等に使う。
広いスペースを有効活用!!

【HX型】はシングルキャブシャーシをベースとしているため、前席と後席の間に広いユーティリティスペースが設けられている。秦野消防ではここに棚を設置、有効活用している。

精密機器類を中心とした資機材はユーティリティに収納する。パソコン用の台はこの収納庫から引き出す。
パソコンはユーティリティ中央に設けた引き出し式の台に置いて使用する。後席からはここを通して前を見通せる。
ルーフ
資機材収納庫上には中央にユニック製クレーン装置、左に三連はしご/単はしごの手動昇降装置、右に湘南工作所製照明装置と資機材収納ボックスが並ぶ。
後席上はハイルーフになっているため、資機材収納庫上部よりも一段高くなる。三連はしご/単はしご積載のため、左側に掘り込みが入る。
資機材収納庫上に積載された資機材収納ボックス。
設計・仕様作成担当
秦野市消防本部 秦野市消防署
消防士長 木村修平特別救助隊小隊長(左)、
消防士長 七海廣人警防対策課警防対策担当主任主事(右)。
同車を運用する秦野市消防署特別救助隊(警備第二課)。
左から消防司令 加藤 茂隊長、消防士長 木村修平小隊長、
消防士 原 大輝、消防副士長 大川弘毅、消防副士長 滝口和臣。
秦野市消防本部〈特別救助隊〉

兼任の救助隊から特別救助隊に格上げしたことで、救助服の左腕につけるエンブレムは旧エンブレムの伝統を引き継ぎデザインを変更した。救助工作車のドアに新エンブレムが描かれる。

特別救助隊のエンブレム
兼任救助隊時代の旧エンブレム
特別救助隊として新しい資機材の習熟訓練を重ねる。
救助工作車Ⅱ型のクレーンを使い、車両の吊り上げ訓練を行う。東名高速道路などでは実際に車両を吊架した事案もあり、クレーンは高さと耐荷重を両立する3段ブームを採用した。
消防司令 中村賢一

消防司令 中村賢一警備第一課 特別救助隊隊長

「中間検査にも出向し、その段階でも細かい部分まで意見を出し修正を加えた。資機材の導入には様々なメーカーの資機材を検証し導入した。今回導入した車両、資機材を有効活用出来るよう訓練を重ね、特別救助隊としての自覚と誇りを胸に職務を遂行する」

消防司令 加藤 茂

消防司令 加藤 茂警備第二課 特別救助隊隊長

「インパクトが強い車両に仕上がったこともあり、救助隊員としての使命感が増し、これを受け止めて、ふだんの活動をしっかりとやっていきたい。令和2年には新東名の管内部分が開通するので、トンネル災害等への対策なども強化していくつもりだ」

【SPECIFICATIONS】

車名:日野
通称名:レンジャー
シャーシ型式:SDG-GD7JGAA改
全長:8260mm
全幅:2380mm
全高:3240mm
ホイルベース:4250mm
最小回転半径:6.4m
車両総重量:11900kg
乗車定員:6名
原動機型式:J07E
総排気量:6403cc
駆動方式:4×4
ウインチ(前):ロッツラー製TR030/6(5t)
クレーン:ユニック製URU343(2.9t、3段)
照明装置:湘南工作所製SLD-4200UCL
配備年月日:平成29年3月1日
艤装メーカー:帝国繊維

秦野市消防本部 秦野市消防署[神奈川県]
写真・文◎伊藤久巳 Jレスキュー2017年9月号掲載記事

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