30m級先端屈折伸縮式はしご付消防自動車 東京消防庁

日本の消防車両

30m級先端屈折伸縮式はしご付消防自動車 東京消防庁

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バスケット
30m級先端屈折伸縮式はしご付消防自動車 東京消防庁
梯体先端のバスケット。最大荷重は3名または270kg。前面にはバスケットが着床できない時に使用する3段のはしごが収納されている。障害検知装置を備え、障害物に対しぎりぎりの場所を通過することが可能。
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バスケット内の操作台。基部操作台と同じ操作が可能。左右のジョイスティックは基部操作台と同様、左手が梯体直進部の起伏、左右旋回、右手が梯体直進部の伸縮、屈折部の屈起、右手の頭部で屈折部の伸縮を行う。中央のモニターは基部操作台のモニターを簡略化したもの。
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バスケット内の大型の足踏み式マスタースイッチ。さらに大きな誤踏防止カバーを開いた状態。
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バスケットの前面に設置された電動放水銃。左右の動きは本体が左右旋回し、上下の動きは先端ノズルが上下する。先端圧力は0.85MPa、1分当たりの最大放水量は1020L。
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バスケット前面にはLED照明を装備するほか、その下部にはCCDカメラを装備し、基部操作台で先端部の映像をモニターすることが可能。
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バスケットの横にステーを取り付けることにより2灯のナトリウム照明を設置することができる。
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バスケットに担架を収容する際に使用するストレッチャーサポート。バスケットの左右にある台座に取り付け、この上にバスケット担架を収容することが可能。
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ストレッチャーサポート上にバスケット担架を固定した状態。車載のバスケット担架以外でもこのタイプのものなら固定可能。
車内
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ダブルキャブは定員6名。ミッションは5速AT。隊長席の空気呼吸器一式は中央コンソールボックス横に収納されている。
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品川消防署新旧はしご車の全伸梯、全屈折。モリタ製先端屈折はしごは屈折角度が90度なのに対し、マギルス製先端屈折伸縮式はしごの屈折角度は75度。
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2部はしご隊、消防司令補・伊藤勝隊長(中央)、消防副士長・橋本達矢(左)、機関員:消防士長・松原渡(右)。※取材当時の所属と階級です。
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写真左3名は1部はしご隊、中央寄りから左に向かって消防司令補・岩下明広隊長、消防副士長・岸口陽介、消防士長・小峰祥(機関員)。右は3部、中央寄りから右に向かって消防司令補・奈良和彦隊長、消防副士長・山﨑総一郎、消防士長・佐藤恵介(機関員)。※取材当時の所属と階級です。
消防司令補・岩下明広

消防司令補・岩下明広

東京消防庁 品川消防署
はしご隊長

はしご機関、はしご隊長として14年間、3隊6台のはしご車に携わる。(取材当時)

30m級先端屈折伸縮式はしご付消防自動車 東京消防庁
【SPECIFICATIONS】

シャーシ型式:QDG-CYM52AM
全長:約10330mm
全幅:約2490mm
全幅:約3500mm
ホイルベース:約4450mm(前軸-後前軸)
約5750mm(前軸-後後軸)
最小回転半径:7.8m
車両総重量:約19320kg
乗車定員:6名
原動機型式:6WG1
総排気量:15681cc
駆動方式:6×2(後輪駆動)
はしご全伸長:約29m(主てい体及び屈折部全伸長)
バスケット許容荷重:2700N
梯体装備:先端屈折伸縮機構(2連約1.4m)、伸縮水路管、
配備年月:平成28年3月25日
艤装メーカー:イベコマギルス/モリタテクノス

要救助者を安心させる『先端屈折』の実力。
写真・文◎伊藤久巳 「日本の消防車2017」掲載記事

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