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消防研究センターなどが「一般公開」を開催

令和5年4月21日、消防研究センターと消防大学校、日本消防検定協会、一般財団法人消防防災科学センターは、一般公開を行った。今回は、4年ぶりに敷地内の施設の公開や実演等の実開催となった。また、4月14~24日にはオンラインでの一般公開も実施した。今回の実開催の一般公開では、20種類のプログラムが用意され、消防研究センターによる燃焼実験や、消防大学校が実際に使用している消防車両が展示されるなどした。

写真◎編集部

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消防研究センターは燃焼実験などを公開

消防研究センターは、今回の一般公開で11種類のプログラムを公開した。火災の原因調査に使用する機器類の使用方法や特徴を研究結果と併せて展示したほか、原因調査室の業務、大規模施設で火災が発生した際の避難行動や安全性に関する研究、ドローンを活用した土砂災害の救助活動の技術支援など、消防防災に関する研究の成果を紹介した。

また、3種類の実演プログラムも用意。軽油の燃焼実験では、直径1メートルの容器内で軽油を水に浮かべて燃焼し、ボイルオーバー(高温の燃料成分が水と接触した際に水蒸気や油滴が発生し、爆発的に燃焼が起きる現象)が発生する様子が公開された。このほか、エタノールとLPGを小型容器内で密閉して可燃性予混合気を作り出し火炎が伝播する様子を可視化する爆発実験、石油タンク火災などに用いる泡消火剤を用いた消火実験が公開された。

軽油の燃焼実験
軽油の燃焼実験で激しく炎が上がった。
軽油の燃焼実験で発生したボイルオーバー
軽油の燃焼実験で着火からしばらく経って発生したボイルオーバー。水蒸気や油滴の発生によって容器外に激しい燃焼が拡大している。
泡消火実験
泡消火剤の実験のために用意された器具と炎。
泡消火剤で消火した後の様子
泡消火剤を使用して消火した様子。今回の実験ではタンパク泡消火剤が使用された。

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屋内消火栓の操作体験なども実施

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