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名古屋市立大学病院と名古屋市消防局が連携協定
ドクターカー2台を運用開始!

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救急車タイプのドクターカー「リニューアル救急車」

名古屋市立大学病院ドクターカー
救急車タイプのドクターカー。

2台のドクターカーのうち救急車タイプの車両は、名古屋市消防局から初年度登録が平成25年2月で走行距離18万kmの救急車を無償譲渡してもらい、車両の内装を新巧模型製作所(愛知県大府市)で病院用救急車としてリニューアルした。

デザインは、外装・内装とも名古屋市立大学芸術工学部の影山友章研究室の学生が手がけた。内装は、患者が見上げる天井、資器材収納庫のパネル、シートの色使い等、少しでも搬送中の苦痛が緩和するよう、「ホスピタルアート」の考え方を取り入れたデザインとなっている。

車両としては、ごくありふれた“高齢の救急車”だが、内装に関してはデザインから施工まで手作業で進めており、珍しい“世界に一つだけの救急車”になっている。転院搬送が安全に実施できるよう、院内の医師の指示を受けて搬送を担う病院所属の救急救命士が患者の急変に対応できる最低限の資器材を積載している。

名古屋市立大学病院ドクターカー
ホスピタルアートを施した患者室は、明るく清潔感のある印象を与えてくれる。
名古屋市立大学病院ドクターカー
患者室天井にもホスピタルアートが施されている。
SPECIFICATIONS

車名:トヨタ
通称名:ハイメディック
シャーシ型式:CBF-TRH226S
全長:5620mm
全幅:1890mm
全高:2490mm
ホイルベース:3110mm
最小回転半径:6.1m
車両総重量:3175kg
乗車定員:7名
原動機型式:2TR
総排気量:2693cc
駆動方式:4×2
配備年月日:令和6年9月9日
艤装メーカー:新巧模型製作所

機動力のある乗用車タイプのドクターカー

名古屋市立大学病院ドクターカー
機動力のある乗用車タイプのドクターカー。

乗用車タイプの車両は、初年度登録が令和6年8月。医師・院内救命士等が搭乗して消防機関の対応する救急現場に合流するため駆け付ける車両だ。他院では「ラピッドカー」という名称で運用されている事例もある。珍しい3ナンバー(普通)で、公安委員会から緊急自動車の指定を受けた車両となっている。

外装デザインは、救急車と同様に、名古屋市立大学芸術工学部の影山友章研究室の学生が手がけている。同院のドクターカーは、現場で名古屋市消防局との連携活動が前提となっており、名古屋市防災指令センターからの要請を受け病院から出動する。

資器材は、医師のみが扱うことのできるマニュアル除細動器や薬剤等をラゲッジスペースに積載して出動している。艤装は、消防車両でお馴染みの平和機械株式会社において実施している。

名古屋市立大学病院ドクターカー
マニュアル除細動器や薬剤等をラゲッジスペースに積載している。
名古屋市立大学病院ドクターカー
運転席。センターコンソールにサイレンアンプを配置している。
SPECIFICATIONS

車名:トヨタ
通称名:ハリアー
シャーシ型式:6BA-MXUA80
全長:4740mm
全幅:1850mm
全高:1760mm
ホイルベース:2690mm
最小回転半径:5.5m
車両総重量:1560kg
乗車定員:5名
原動機型式:M20A
総排気量:1980cc
駆動方式:4×2
配備年月日:令和6年9月9日
艤装メーカー:平和機械

2024年(令和6年)8月1日、名古屋市立大学病院と名古屋市消防局は、救急医療において相互の支援体制を確立するため連携協定を締結した。運用するドクターカーの詳細もあわせて紹介しよう!
写真提供◎名古屋市立大学病院

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