石川県珠洲市で救出技術研修会<br>DRT JAPAN主催で消防士多数参加!

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石川県珠洲市で救出技術研修会
DRT JAPAN主催で消防士多数参加!

DRT JAPANは6月10日と11日の2日間、石川県珠洲市で消防士を対象にした救出技術研修会を開催した。

写真◎小久保陽一

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実際の倒壊家屋を使用した技術研修

DRT JAPANは6月10日と11日の2日間、石川県珠洲市蛸島町に設定した災害救援のためのベースとその近辺で、消防士を対象にした救出技術研修会を開催した。

この地域は、令和6年能登半島地震において多くの木造住宅が倒壊した。Jレスキューの連載でもおなじみDRT JAPANの黒澤司氏は、この地域で発災翌日の1月2日から行方不明者の捜索活動を開始。現在は被災家屋からの家財や思い出の物品の取り出し、車両の取り出しなどを中心に活動している。

今回の研修会には両日ともに石川県内の消防士を中心に30名以上が参加した。初日の午前中には、黒澤氏やDEFの鈴木暢氏によるこれまでの活動で使用した資機材と使い方の説明、災害救援レスキューアシストの川島浩義氏による今回の被災家屋の倒壊・損壊に繋がった屋根瓦の特徴の説明、DRT JAPANの加藤太地氏による倒壊した家屋の構造の特徴などの座学が行われた。

DRTJAPAN救出技術研修会
黒澤氏(写真左から3人目)がこれまでの活動で用いた資機材の使用方法を解説。
DRTJAPAN救出技術研修会
川島氏は瓦を手に持ち、被災地域で用いられている「能登瓦」の特徴を説明。1枚あたり約3kgの重さがあり、49判と呼ばれる規格で屋根1坪(約1.8m×約1.8m)に49枚設置される。この瓦の重さによって倒壊に繋がった建物が多かったという。

午後からは、実際に倒壊した建物を利用させてもらい、油圧ジャッキを用いて隙間を作成するリフティング、倒壊した建物の柱を利用したショアリングなどを参加者が実施。午前の座学で説明した内容を実践するという有意義な内容となった。

DRTJAPAN救出技術研修会
実際に倒壊した建物を使用してリフティングとショアリングの実地研修を行った。
DRTJAPAN救出技術研修会
DRT JAPANの加藤太地氏(写真上)が倒壊した建物のブリーチングについて解説。

詳細は8月9日発売予定のJレスキュー2024年9月号に掲載します!

DRT JAPANは6月10日と11日の2日間、石川県珠洲市で消防士を対象にした救出技術研修会を開催した。
写真◎小久保陽一

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