珠州からの便りは、記念すべき第一歩

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珠州からの便りは、記念すべき第一歩

奥能登広域圏事務組合消防本部珠洲消防署の職員が震災を想定した救助訓練を企画し、実際に倒壊した建物を使用して実施された。DRT JAPANの黒澤司氏から届いたレポート記事をお届けする。

レポート◎DRT JAPAN 黒澤司

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市民の生命・財産を守り抜くため

能登半島を繰り返し襲った大地震、そして豪雨災害……。

だが、「そんな事に負けてられない」と、市民の生命・財産を守り抜くために、奥能登広域圏事務組合消防本部珠洲消防署のボランティア仲間たちが震災を想定した救助訓練を企画し、5月28日、29日についに実現した。

訓練には珠洲消防署から12人が参加。地震で全壊し、公費解体予定になっている金峰寺の住居部分を使用し、地震で倒壊して潰れた1階部分から要救助者を助け出す想定で屋根からチェーンソーで穴を開ける等の訓練を実施した。

DRT JAPAN富山を主宰する砺波地域消防組合砺波消防署の種窪友和さんも講師として参加した。さらに能登消防署からも6人が見学に訪れた。

珠洲消防署救助訓練
能登地震のような倒壊した日本家屋への対応で需要が高まっている、チェーンソーによる屋根からのアプローチ。
珠洲消防署救助訓練
技術解説の講師として富山県から駆け付けたDRT JAPAN富山の種窪友和さん(砺波地域消防組合砺波消防署、写真右から2人目)。
珠洲消防署救助訓練
爪付き油圧ジャッキの取扱いについて解説をする種窪さん(爪付きジャッキについては、Jレスキュー2025年7月号「ワンポイント講座」で詳しく解説)。
珠洲消防署救助訓練
写真右は本訓練を企画した奥能登広域圏事務組合消防本部の豊平さん。
奥能登広域圏事務組合消防本部珠洲消防署の職員が震災を想定した救助訓練を企画し、実際に倒壊した建物を使用して実施された。DRT JAPANの黒澤司氏から届いたレポート記事をお届けする。
レポート◎DRT JAPAN 黒澤司

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