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震災による鉄道車両脱線を想定
東京消防庁板橋消防署が複数機関と大規模災害対応訓練
東京消防庁板橋消防署は令和5年8月30日、東武鉄道株式会社などの複数機関と連携した大規模災害対応訓練を実施した。
写真◎編集部
東京消防庁板橋消防署では、令和5年8月30日、板橋区内にある東武鉄道の東武東上線操車場にて、板橋消防署61名、板橋消防団8名、東武東上線14名、日本大学医学部附属板橋病院(東京DMAT)7名、板橋警察署6名、板橋区役所2名、JR東日本4名、都営地下鉄4名、総勢106名が参加する大規模災害対応合同訓練を実施した。
本訓練は、「関東地方に震度7の地震が発生、板橋区内も震度6強の揺れにより車両が脱線、また、電車内でも乗客がパニックに陥り、傷者が多数発生したもの」という想定で、東武東上線と消防および各関係機関と連携訓練を行うことにより震災発生時の被害を軽減することを目的に訓練が行われた。
訓練に参加した各関係機関が連携し、震災発生時の対応要領、電車内および軌道敷内における救出・救助が的確な判断と技術により迅速に行われた。
板橋消防署の長谷川清美署長は、訓練後に「関東大震災から100年となる節目の年に、関係機関と連携した素晴らしい訓練をすることができました。大地震が起きたら、鉄道からはたくさんの負傷者が出る可能性があります。今後も、災害が起きても被害を最小限に抑えることができるよう、実戦的訓練を続けていきたいと思います」と語った。
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レスキュー隊が到着!救助活動が開始される。