東京消防庁 九本部ハイパーレスキュー <br>令和6年度効果確認を実施

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東京消防庁 九本部ハイパーレスキュー
令和6年度効果確認を実施

東京消防庁第九消防方面本部消防救助機動部隊は2024年(令和6年)7月12日、効果確認を実施した。

写真・文◎伊藤久巳

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日頃の訓練成果を発揮

東京消防庁第九消防方面本部消防救助機動部隊は2024年(令和6年)7月12日、八王子市鑓水の同部隊本拠で第九消防方面本部長を査閲者とする効果確認を実施した。

効果確認は、各部が同様の想定のもと、付与された活動条件に従って実際に人命捜索活動、救助活動を実施し、救助完了へと至らせ、消防方面本部長が部隊の日頃の訓練成果を査閲するというもの。東京消防庁では各機動部隊はもちろん、各特別救助隊も毎年効果確認を実施している。

今回の活動内容は、令和6年1月1日に発生した令和6年度能登半島地震災害現場での活動経験から得られた教訓を訓練想定に反映して策定。能登半島で大活躍することになった強力吸引車も活動に組み込まれた。

詳細はJレスキュー2024年9月号でお伝えする。

九本部ハイパーレスキュー効果確認訓練
訓練開始前、整列した部隊員を前に消防正監・伊藤幸永第九消防方面本部長が消防司令・糸魚川辰男3部部隊長からの訓練開始報告を受ける。
九本部ハイパーレスキュー効果確認訓練
2部から訓練開始。現着した消防司令・小野寺浩範2部部隊長が部隊長伝令を伴って現場へと走る。所属する車両は何を使用してもいいことになっているが、2隊の救助車(IV型/9-R2・9-R3)はすべての部が出場させた。
九本部ハイパーレスキュー効果確認訓練
現場は電気、ガスの停止状況が不明。活動開始にあたって、まず可燃性ガスの有無を測定する。可燃性ガスはなし。
九本部ハイパーレスキュー効果確認訓練
現場は土砂崩れに住宅が巻き込まれ、要救助者が3名(車両の下敷き1名、家屋内部に2名)。家屋内部進入は進入口を重量物がふさいでいるため、まずは向かって右側の車両の下敷きになった要救助者の救出にかかる。右の車両後部の要救助者救出のため、コンパネによって裏山に土砂止めを実施。
九本部ハイパーレスキュー効果確認訓練
車両のリフトアップに少し時間を要するため、その間に機動救助隊の救急救命士が要救助者に輸液を投与する。

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