東京消防庁がレガシー施設での<br>急流救助訓練を公開

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東京消防庁がレガシー施設での
急流救助訓練を公開

東京消防庁は、急流における活動技術および安全管理能力の向上を図ることを目的に、東京オリンピックのレガシー施設である「カヌー・スラロームセンター」において急流救助訓練を実施した。

写真◎編集部

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令和5年11月1日、東京消防庁は江戸川区臨海町にある「カヌー・スラロームセンター」において、即応対処部隊、消防救助機動部隊、水難救助隊、山岳救助隊など計13隊約60名が参加する急流救助訓練を公開した。

カヌー・スラロームセンターは、東京オリンピックのカヌーの競技会場として使用された施設。この施設は、強力な動水圧を発生させることができ、人工的に水量を調整できる装置を有している。東京消防庁管内に急流を有する山岳地域の救助隊や水難救助隊との合同で訓練は実施された。

訓練内容は、泳法からボート操船訓練。スローバッグやライブ・ベイト・レスキューなどの救助テクニックを指導者からレクチャーされながら実践的なものとなった。

東京消防庁救助課の消防司令・松浦智哉は「1999年に神奈川県の玄倉川のキャンプ場にて18名が豪雨により中州に取り残され、13名の方が流された水難事故が発生しました。この経験を踏まえて東京消防庁では、2004年から急流救助を立上げました。これまで多摩川の上流にて訓練を続けてきたが、流れの強い訓練環境が求められていたことから、本施設を使用した実践的な訓練を行えるようになりました。自然環境とは違い、隊員たちは強い流れを体で感じながらコントロールを行っていました。急流救助事案は、救助隊にとっても危険がおよぶ活動であることから、しっかり訓練を重ねて確実に要救助者を助ける、助ける側も確実に戻ってこれるという技術を身に付けていきたい」と話した。

訓練
急流救助訓練が行える「カヌー・スラロームセンター」。
訓練
参加隊員たちが訓練指導者から水難救助についてレクチャーを受ける。
訓練
ボート操船訓練では、ゴムボートに乗船し、オールの使い方や、岩に見立てた障害物を避けて急流を下る訓練を実施した。開始直後は操船に悪戦苦闘しながらも、数回目には上達し、スムーズな操船を行えるようになっていた。
訓練
隊員たちが2人1組になって、流された要救助者の確保や、川の流れに沿って岸に手繰り寄せるなど訓練を通して手順を確認していた。
訓練
実戦的な急流救助訓練を行えることで、救助隊員たちのスキルも向上していく。
訓練
ビレイヤー訓練は、川の両岸に1人以上のビレイヤーを配置し、1本以上のラインを川を横断するように伸ばす。
隊員
本訓練の企画を担当し、ご説明いただいた東京消防庁救助課の消防司令・松浦智哉。
イベント
訓練と合わせて、会場ではVR防災体験、まちかど防災訓練車による放水体験、起震車による地震体験、車両展示、はしご車搭乗体験などイベントも開催された。
東京消防庁は、急流における活動技術および安全管理能力の向上を図ることを目的に、東京オリンピックのレガシー施設である「カヌー・スラロームセンター」において急流救助訓練を実施した。
写真◎編集部

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