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東京消防庁「九本部ハイパーレスキュー」が発隊10周年記念式典を開催
東京消防庁第九消防方面本部消防救助機動部隊は7月21日、東京都八王子市の同部隊の隊舎と訓練場で、発隊10周年記念式典と訓練展示を実施した。
写真◎伊藤久巳
消防救助機動部隊の再編強化で車両と資機材を増強
東京消防庁第九消防方面本部消防救助機動部隊は、平成25年3月に東京消防庁で5隊目の機動部隊として発足した。
消防救助機動部隊は、特殊な技能・能力を有する隊員や装備で編成され、大型重機を備えるなど、多数の人命を早期に救出することを目的とした部隊。通称は「ハイパーレスキュー」。第二消防方面本部、第三消防方面本部、第六消防方面本部、第八消防方面本部、第九消防方面本部が同部隊を持つ。令和5年4月に消防救助機動部隊の再編強化され、第二方面は震災に伴う火災・危険物火災・倉庫火災、第三方面はCBRNE災害、第六方面は震災に伴う火災・水面上での水難救助、第八方面はNBC災害・ヘリコプターとの連携活動、第九方面は土砂災害・林野火災・情報収集の役割を担う。
今回、東日本大震災を機に最も直近に発隊した第九消防方面本部消防救助機動部隊が発隊10周年を迎え、記念式典と配備車両の紹介、訓練展示などが行われた。
訓練展示は、震災により流出した土砂の影響で車両の多重事故が発生した想定で、ドローンと重機、土砂吸引車を活用し要救助者を救出。その後、火災が発生し一斉放水が実施された。
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第九消防方面本部の配備車両が続々登場