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水難救助隊発足50周年記念展開催中!
ー東京消防庁ー
東京・新宿区にある消防博物館では、東京消防庁の「水難救助隊発足50周年記念展」と題した令和6年度夏の特別企画展を開催している。
写真◎編集部
夏休み自由研究の題材にもおススメ!
消防博物館では、「水難救助隊発足50周年記念展」と題して、2024年(令和6年)7月13日(土)から同年9月16日(月)まで「令和6年度夏の特別企画展」を同館6階企画展示エリアで開催している(休館日を除く)。
東京消防庁の水難救助隊発足からの50年のあゆみや、水難救助資器材の展示、訓練動画の放映、訓練・活動のパネル紹介、ミニチュアでの水難救助活動の再現等、迫力のある展示内容となっている。
また、令和5年度には3階展示エリアに水難救助活動や港湾消防体制を学ぶことのできる体験型の展示を新設した。夏休み期間中は消防博物館で、消防の歴史から水遊びの際に気をつけるポイントなどを学んでみてはいかが?
東京消防庁水難救助隊のあゆみ
1936年(昭和11年)、東京港の船舶火災や河川の火災、人命救助に備えて、警視庁(東京消防庁の前身)京橋消防署築地出張所に一艇の消防艇「みやこどり」が配置されたのが『海の消防』の始まりとなる。
当時、水の事故に対しては、署員が個人でダイバーの免状を取得するなどしていたが、専門ダイバーチームの設置が検討され、東京消防庁は海や川での事故の救助態勢を強化するため、2年間の養成を図り、1974年(昭和49年)年10月に臨港、西新井、城東の3消防署に水難救助隊を発足した。現在は都内6カ所の消防署に配置され、消防艇や水上バイクなどの舟艇のほか、救命ボートや救助資機材、シャワー装置を装備した水難救助車により活動している。
水難救助隊は、風や潮流の影響を受けながら水中視界が悪い中で活動するため、専門的で高度な技術が必要とされる。
水難救助隊の配置状況
◎臨港水難救助隊、浜町水難救助隊
東京湾と隅田川を担当
◎大森水難救助隊
多摩川の下流を担当
◎綾瀬水難救助隊
荒川を担当
◎小岩水難救助隊
江戸川を担当
◎調布水難救助隊
多摩川上流と奥多摩を担当
※これらの水難救助隊は、水難事故現場の状況により2隊から3隊で出場したり、航空隊と連携することもある。