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和歌山市が災害救助犬ネットワークと出動協定を締結

和歌山市は2024年(令和6年)8月21日、大規模災害時の捜索活動で災害救助犬を活用するため、NPO法人災害救助犬ネットワークと協定を締結した。

情報提供◎和歌山市消防局

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和歌山市は2024年(令和6年)8月21日、大規模災害時等の行方不明者の命を救う捜索活動において災害救助犬の迅速な出動ができるようにNPO法人災害救助犬ネットワーク(以下、救助犬ネットワーク)と協力する協定を締結した。

救助犬ネットワークは、東日本大震災や熊本地震、西日本豪雨、能登半島地震など、多くの被災地において捜索活動にあたってきた。これまで、7府県、3市と同様の協定を結んでいる。今回の和歌山市との協定では初めて、災害時に全国の団体から応援に駆けつける災害救助犬の指揮を、同救助犬ネットワークが担うことが条文に明記された。

救助犬ネットワークの代表を務める津田光理事長は、「東日本大震災などでは、協定を結んでいた自治体の行政機能が混乱し、災害救助犬の派遣場所の指示が出せず、迅速な捜索活動が取れなかった教訓があり、今回の条文は実効性を確保する上で重要である」と話す。

締結式は、和歌山市役所で行われ、救助犬ネットワークの津田理事長、青山省三顧問、3頭の災害救助犬とハンドラーたちが出席し、尾花正啓市長と津田理事長が協定書に署名した。

尾花市長は「人の力だけでは困難な捜索に救助犬の協力が得られるのは大変心強い」と期待を寄せた。

青山顧問は協定をより実効あるものにするため、市の防災訓練などへ参加を申し出て、普段から顔の見える関係性作りの重要性を求めた。

協定調印後、和歌山城西の丸広場にて、災害救助犬のジュラ号、アンリ号、エルク号の3頭のデモンストレーションを実施した。

和歌山市 災害救助犬ネットワーク
協定後の記念撮影。協定書を持つ尾花正啓市長(右)と津田理事長(左)、3頭の災害救助犬とハンドラーたち。
和歌山市 災害救助犬ネットワーク
デモンストレーションでは、ハンドラーと災害救助犬が的確に動くことができる「服従性」の訓練を確認後、倒壊した建物も見立てた捜索活動を実演した。
和歌山市 災害救助犬ネットワーク
締結式に出席したNPO法人災害救助犬ネットワークと和歌山市消防局のみなさん。
和歌山市は2024年(令和6年)8月21日、大規模災害時の捜索活動で災害救助犬を活用するため、NPO法人災害救助犬ネットワークと協定を締結した。
情報提供◎和歌山市消防局

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