大型トラックの車両破壊研修が盛況!<br>「TRES 2024」by 帝国繊維 下野工場

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大型トラックの車両破壊研修が盛況!
「TRES 2024」by 帝国繊維 下野工場

帝国繊維株式会社は、毎年恒例の「TRES 2024」を下野工場にて開催した。

写真◎編集部(特記を除く)

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帝国繊維株式会社が、毎年開催している消防向けの交通救助の研修会・車両展示イベント「TRES」が今年も、10月16日~18日の日程で、帝国繊維(株)下野工場において開催された。

今年の目玉は、なんといっても大型トラックの油圧救助器具を使用した破壊研修だ。消防本部で大型トラックを使用した訓練はなかなか行えない中でのこの企画は、参加した消防職員にとって貴重な訓練機会となったことだろう。さらに、油圧救助機器メーカー「LUKAS」社のインストラクター2名により、車両破壊技術のアドバイスを直接受けられた。

さらに、車両破壊用の一般車両も事故車両として加工されたものが多数用意されており、参加者一人ひとりが切断・破壊訓練を存分に行うことができていた。

この他にも、横転した大型バスの安定化とジャッキアップ救助の展示、土砂吸引車のデモンストレーション、水没車両の破壊活動、有線ドローンの飛行など、例年以上に充実した内容で開催された。

TRES 2024
栃木県下野市にある帝国繊維下野工場。(写真◎帝国繊維)
TRES 2024
トラックのキャブ破壊研修後に、参加者全員で記念撮影。
TRES 2024
大型トラックや大型バスなど訓練機会の少ないデモンストレーションが企画された。(写真◎帝国繊維)
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ドアの間隙作成のために、窓ガラスを除去した後、スプレッダーを窓に設定する。(写真◎帝国繊維)
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ドアのすき間にスプレッダーのチップを差し込んで広げていく。
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ルーカスのシリンダーでキャブを押し広げる。シリンダーを左右に設定し、同時にシリンダーを延ばす。
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ルーカス社インストラクターのお二方。
「トラック救助において、一般車両救助との違いは高さ。座席が高い位置にあるので、プラットフォームに載って活動することになるが、体勢が不安定になるので、活動隊員の安全管理が大切になってくる。交通救助技術の上達のコツは、回数を重ねて感覚をつかむことだ」
TRES 2024
帝国繊維株式会社
防災機材グループ
課長 澤村充貴さん
「トラックレスキューは、消防職員のニーズがある中で、帝国繊維・下野工場という広い敷地を活用して今回実施できたことが良かった。参加者からは、インストラクターからの直接のアドバイスを受けることができ大変貴重な体験となった。また来年も参加したいという声もあり、トラック救助訓練を企画して良かったと思っている。今後も交通救助や複合災害への対応を想定した様々な訓練を『テイセン下野工場』で実施し、消防力の強化に貢献していきたい。」
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横転したバスの安定化も展示された。
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土砂吸引車のデモンストレーションにも注目が集まった。
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有線ドローンの飛行展示。(写真◎帝国繊維)
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下野工場の施設に入ると、帝国繊維が誇る救助工作車各種、空港用化学車がずらりと並び、参加者を出迎えていた。(写真◎帝国繊維)
帝国繊維株式会社は、毎年恒例の「TRES 2024」を下野工場にて開催した。
写真◎編集部(特記を除く)

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