Report
東京消防庁の全職員を招集した
令和6年度総合震災消防訓練
東京消防庁は2024年(令和6年)11月30日、管下全域において、全消防職員約1万8000人および消防団員を動員した大規模な総合震災消防訓練を実施した。Jレスキューでは、主会場である江東区夢の島訓練場での訓練をレポートしている。
写真◎編集部
東京消防庁は、さらなる震災対応力の強化を図るため、今年度も大規模な総合震災消防訓練を実施した。
特に本訓練では、令和6年能登半島地震の教訓を踏まえ、震災時に発生する様々な災害により救出困難な状況を想定し、自衛隊等、各関係防災機関や協定団体が相互に連携・協力した訓練を実施。今回の訓練を通して、各防災関係団体相互の情報共有とさらなる連携を強化し、各防災機関の機能を活かした迅速かつ総合的な対応力を強化した。
訓練想定は、11月30日(土)の朝、東京都内を震源とする地震が発生し、都内では最大震度7を記録、東京消防庁管内各所で大規模災害が多数発生したというもの。主訓練会場は、中野区本町6丁目を想定し、火災危険度判定と建物倒壊危険度が高い地域において、複数棟が延焼拡大する火災が発生。また、その近隣において避難車両や乗り捨てられた車両により、緊急車両等が進入困難となっている。さらに建物1階部分が座屈した現場および土砂崩れにより住宅1階部分に土砂が流入した現場において、要救助者が発生したとの想定で訓練は進められた。
火災対応訓練
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自衛隊、ハイパーレスキューによる災害対応が繰り広げられる!