38m級はしご付消防自動車(40m)<br>大府市消防本部

日本の消防車両

38m級はしご付消防自動車(40m)
大府市消防本部

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オリジナリティあふれるデザイン

梯体まわりはガルウイングタイプのバスケット開閉部分をオレンジ色に、カラビナをかける場所をブルーに塗り分けることで隊員が識別しやすくし、リフター底部と梯体の骨組み上部をオレンジ色に塗装して活動時の視認性を向上させた。塗装といえば、同本部では平成23年度導入車両から車体の塗装に鮮やかなフラッシュレッドの塗料(蛍光朱色)を採用している。同車は7台目のフラッシュレッド塗装車であり、周囲への注意喚起や他本部車両との識別に大きな効果を発揮している。

車体デザインにもこだわった。側面シャッター部とバスケットの底部には、伸びる梯体とバスケットで活動する隊員のシルエットを「LADDER TRACK」のLに組み合わせ、たくましさを表す力こぶを半円で表現した。半円には大府(OBU)のOから連想する「和・環」の意味も込めている。同本部配備車両共通のデザインである底部の3本ラインには安心・確実・迅速の意味を込め、後部を跳ね上げることで躍動感を表した。

同本部ではコミュニケーションを通じて市民一人ひとりの防災意識を高め、消防に対する理解を深めてもらうための手段として市民との交流の場を積極的に設けており、平成26年度は約1400人の庁舎見学者が来庁した。同車の体験搭乗は施設見学の目玉イベントであり、市民からは「かっこいい」と好評を得ている。

右側面
38m級はしご付消防自動車(40m) 大府市消防本部
右側面収納庫には投光器一式と矢印灯、消火器などの資機材を収納。
重量のあるものを下段のスライド式棚に配置することで隊員1名でも活動しやすくしている。
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先代車両に使用していた円型の敷板が前方のアウトリガー接地部にピタリと合うため流用。右後方の収納庫に格納している。
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標準の敷板はリアエプロンの左右に4枚格納する。
左側面
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左側面収納庫には救助用ロープや予備ホース、ガンタイプノズルなどを効率よく収納している。
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ガンタイプノズルと40mmホースを積載しているので、ヨンマル戦術も可能だ。
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給油口は左側面後方のシャッター内に設置。油漏れ対応の枠が給油時に邪魔になるのでななめにカット。操作性を高めた。
リア
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車体下部には安心・確実・迅速の意味を込めた3本線をひいた。リアの跳ね上げは躍動感を表している。
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足下照明はリアエプロンだけでなく収納庫側面のはしご横にも設置。下向きなので夜間活動時にまぶしくない。

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