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展示会「Japan Drone 2025」開催
消防関連の出展を紹介
幕張メッセでドローン関連の製品・サービスの展示会「Japan Drone 2025」が開催された。消防関連の製品なども出展された。
写真◎編集部
消防で活用できる製品なども出展
2025年6月4~6日の3日間、千葉県千葉市の幕張メッセでドローン関連の製品・サービスの展示会「Japan Drone 2025」が開催された。
消防でも活用の用途や場面が広がってきているドローン。同展示会に出展されていた消防関連の製品や発表などを紹介する。
4000時間の飛行実績がある放水用ドローン

自動車部品メーカーの株式会社エクセディの子会社である株式会社WorldLink & Companyが消防用ドローン「Cesur-3(シーザー3)」を出展。
同ドローンは、WorldLink & Company社が出資するトルコのスタートアップドローンメーカーであるbaibars社の機体。放水用のノズルが取り付けられており、ホースと接続して空中からの放水を行うためのドローンだ。スペインなどで4000時間の運用実績があり、日本での運用開始に向けて準備中とのこと。
埼玉県八潮市の道路陥没現場で運用されたドローン

調査・点検・測量のドローン事業を展開する株式会社Liberaware(リベラウェア)が展示していたのは小型ドローン「IBIS2」。埼玉県八潮市の道路陥没事故現場で、下水道管内で流されたトラックキャブの発見や堆積物の状況確認、陥没地点からの位置関係の把握に使用されたドローン機体の1台だ。
IBIS2の特徴は、狭隘な空間かつ暗所であり進入に危険を伴う場所の情報収集のために設計されていることが挙げられる。機体サイズは20cmで、GPSの届かない場所での飛行を前提としているため、飛行中に衝突・墜落することを前提に破損しにくい設計としているほか、墜落時に上下反転してしまった場合も再離陸が可能な「タートルモード」を備えている。また、自社開発のエクステンションアンテナを用いることで、電波が届かない場所での飛行が可能となる。八潮市の道路陥没現場では、マンホール内にエクステンションアンテナを配置して情報収集にあたった。
八潮市の道路陥没現場のドローン活用について紹介

本展示会の主催者である一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)のブースでは、埼玉県八潮市の道路陥没事故現場でドローンが実施した調査と点検の概要ならびにJUIDAの活動についてポスター展示されていた。
この調査と点検には前述したLiberaware社とブルーイノベーション株式会社がJUIDAの要請を受け、IBIS2と「ELIOS 3(Flyability 社製、本社:スイス)」が活用された。