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「第1回Grimp Taiwan」開催
日本のSTART JAPANが優勝!
2024年(令和6年)9月21日~23日の3日間、台湾内政部消防署訓練センターで「第1回Grimp Taiwan」が開催され、日本から参加した「START JAPAN」が優勝を果たした。START JAPANから届いた大会レポートを掲載する。
写真・文◎START JAPAN
3日間で11想定を活動
令和6年9月21日~23日の3日間、台湾南投県に位置するアジア最大級の施設である台湾内政部消防署訓練センターにおいて、「第1回Grimp Taiwan」が開催された。
この大会は、台湾消防庁が主催し台湾国内の消防士たちが創り上げるロープレスキューの国際大会であり、台湾国内から17チーム、日本からは「START JAPAN」と「JAPAN WEST 9PM」、「GRIMP Chiba」の3チーム、計20チームが集い、3日間をかけてテクニカルエネルギーレースと11想定をこなした。
開会式では、台湾内政部署長(日本の総務省消防庁長官)、内政部消防署訓練センター長(日本の消防大学校校長)に続き、GRIMP JAPANを代表して林田章宏がスピーチをした。これは台湾と日本の友好関係の深さを示すものであった。
初日のテクニカルエネルギーレースでトップタイム
初日のレースは、40分の制限時間の中で複数の大きな訓練棟を使用し、ロープを昇る、渡る、降りる、回収する、走る、というテクニカルな面とフィジカル面の両方を求められるものであった。多くのチームがタイムオーバーとなる中、START JAPANは26分という全体1位のタイムで駆け抜けた。
2日目は訓練センター内と敷地外のダム近辺の低所高所を使用して5想定が実施され、雨が降る環境下で足元が緩い中での厳しい活動となった。
3日目は訓練センター内と少し離れた場所に位置する陸上競技場において6想定が実施され、訓練センター内の想定は酸素欠乏を想定した活動や、洪水により川の中腹に取り残された車両内から油圧器具を使用しての活動といった、より消防活動現場を意識したものであった。
日本のチームはいずれも上位に
START JAPANは11想定すべてにおいて迅速で安全な活動であるという評価を受けて優勝し、JAPAN WEST 9PMが準優勝、GRIMP Chibaが8位という高評価となり、日本のロープ技術の高さを証明することができた。天候、気温、環境いずれもハードな3日間であったが、順位以上に多くの学びを得た大会であった。