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【コラム】ランクル消防車「ポン太」と北海道の旅
―第2回目―
2024年9月5日(8日目)
夜が明けた。雲が空を包む。
サイクリングにはもってこいだろう。
今回走るのは旧雄別鉄道の廃線跡。
釧路湿原を眺めながらのサイクリング。風が冷たくて気持ちがいい。
高性能電動自転車に追いつこうと折り畳み自転車で必死に走る。
そのまま二人で釧路市内を観光した。
僕らが鶴居村に戻ったのは15時過ぎ。
そこから一人、温泉に入りMさんの元を去った。
もう一晩お世話になりたがったが、あくまでも旅。
居心地の良さに身をゆだねるのはよくない。
感謝を胸に鶴居村を後にした。
目指したのは「道の駅恋問」。
鶴居からは遠くなく1時間で着いた。19時。
辺りはすっかり真っ暗で海からの風が強い海岸直結の道の駅は海風に晒され
肌がべたつくのがわかる。
さて、寝る前にとビールでのどを潤して荒れ狂う夜の海を眺める。
深夜に一度、雨が降るらしい。
寝床に就いたが風が幌をバタバタとたたく上にユサユサと車体を揺らす。
眠れない。
こんなことなら鶴居村にもう一泊しておけばよかった……。