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【コラム】ランクル消防車「ポン太」と北海道の旅
―第3回目―
2024年9月9日(12日目)
そして、旅の最終日。
乗船予定の船まで時間があった。とはいえ、向かう先は限られる。選んだのは夕張。
観光をして苫小牧に着いたのは出航1時間前。
慌てて荷造りをして受付を済ませる。
慣れた感じで船に乗り込む。
行きと同じコンフォート席。行きとは違う満たされたような寂しいような感情で荷物を整理した。
甲板に出て夕日を眺めながら旅を振り返る。充実していて北海道での10日間はあっという間だった。
消防車で旅をすることは夢だった。その先で出会った多くの人々。
あの時、あの場所、この車じゃなければ出会えなかった。
一人旅だが結局、多くの人と出会い一人ではなかった。
もう、彼らと会うことはないのかもしれない。
でも、きっと何処かで彼らと出会ったことを思い出すのだろう。
それは、幸せな瞬間か苦難に直面した瞬間か、はたまた、お風呂に入っているときか。
今は思い出の中の旅人たちよ。どうか、みんなお元気で。
2024年9月10日(13日目)
大洗に着くとN氏が迎えてくれた。
N氏に旅の思い出を語る。いくら語れど話は尽きない。
僕はN氏に言った。
「また、予約お願いします。」
また、旅にいきます。