訓練だからといって甘くない土砂災害対応連携訓練<br>駿東伊豆消防本部

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訓練だからといって甘くない土砂災害対応連携訓練
駿東伊豆消防本部

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土砂災害連携訓練 駿東伊豆消防本部
急傾斜の登坂や降坂では恐怖を感じる隊員も多かった。重機の転倒限界を知る建設業協会員が寄り添って指導することで、隊員も不安が和らぎ着実に操作の技術を身に付けていった。
土砂災害連携訓練 駿東伊豆消防本部
国土交通省の所有する排水ポンプ車から、取水先の調整池へ水中ポンプを搬送する。基本としてポンプやホースの設置・運転は、被災地域の地元自治体や協力企業へ委託される。操作方法の習熟にはまたとない機会となった。
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今回の訓練では取水先と排水先の高低差があるため、ポンプ2台を直列にした送水が行われた。本来の能力は1分間に30立方メートルとなるが、2台直列なので1分間で15立方メートルとなっている。水流によって護岸が削れてしまうこともあるので、今回はブルーシートで養生している。
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林業従事者(株式会社いなずさ林業)から基本的な動作のほかにキックバックを始めとする安全面も教習。特に、伐った時のバランスや重心を考え、チェーンソーの挟まりや伐木の跳ね上がりを考慮する作業方法がレクチャーされた。
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通常の教習では針葉樹などストレートな木材を伐ることが多いが、より実践的な木材が用意され難易度を高めていた。スマートフォンで動画を撮る隊員も多く、教える側にも熱が入る。目立てを始めとするメンテナンス方法も学べる貴重な機会となった。
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想定訓練の全体を見渡す。内容はブラインド形式で行われ、参加者が組織の枠を超えて救助訓練にあたった。駿東伊豆消防本部と静岡市消防局重機隊によって、障害物を効率的に除去していく。
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今回の想定訓練では重機によって効率的に障害物を撤去して、要救助者まで近づけるかがポイントとなった。撤去の仕方を間違えると要救助が危険に曝されてしまうため、逐次作業を止めて状況観察が行われた。

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