Special
土砂・風水害への対応待ったなしー岡山市消防局ー
水陸両用バギー 操作技術向上のポイント!
ポイント1 PickUp!
障害物走破
陸上走行コースでは、進む・止まる・曲がるの基本的な操作の訓練に加え、障害物走破・超堤・超濠・傾斜走行・旋回・急制動などの様々な障害を再現。
Lレンジ時、Hレンジ時の違いを理解し、状況に応じて最適な走破方法を習得することが可能となっている。
また、水陸両用バギー付属の担架を取り付けて、実際に要救助者の搬送訓練を実施することにより、障害物走破時の動揺を抑えたスロットル操作を身につける訓練も可能。
ポイント2 PickUp!
狭隘走行
道路幅の制限された狭隘コースを走行できる。ここでは災害現場を再現するにあたり、ガードレールとブロック塀を設置した。
ガードレール設置個所は緩やかなカーブコースで、ブロック塀は3面に設置しており塀内の狭隘空間における旋回走行を身につけられる。ハンドルの切れ角や車体の旋回基点を体感するには最適なコースとなっており、限界性能を理解できる運用訓練が可能。
これらのコースで設置したガードレールおよびブロック塀は、万が一車体が接触しても支障の無いよう安全面に配慮し、株式会社マリンフロート(岡山市)に特注で製作依頼したウレタン製である。軽量なため隊員ひとりでも必要に応じて搬送設置、脱着可能なので、消防車両の誘導訓練などにも応用できる。
ポイント3 Pick Up!
傾斜登降坂 (ウインチ)
斜度10度以上における後方入水時は艤装のフロントウインチを使用する。
津波・浸水域訓練施設では、陸上走行ブース内に斜度約30度の急斜面を2か所に再現している。ここには電柱を埋没設置しており、ウインチによる登降坂時の支点を取ることが可能である。
電動のウインチ操作とスロットル操作による前後進を両用する場合は、それぞれの操作バランスを合わせることが重要で、車体の動揺や、ウインチワイヤーへの衝撃荷重を発生させないよう繊細な操作感覚が必要である。
ポイント4 Pick Up!
孤立家屋 救出
水上走行では陸上とは違ったバランス感覚が必要であり、運転員のみならず乗車隊員間で連携をとりつつ体重移動によって車体を安定させながらの運用を要するため陸上走行訓練では得られないコツが習得できる。
津波・浸水域訓練施設では、水上走行が可能なコースを設けており、陸上走行コースから直接降坂して入水できる。
また、水上走行エリア内に家屋を模した浮島を設置することによって、孤立した家屋に要救助者が取り残された想定で救出訓練を実施している。水上走行による接近、接岸および水上での収容、搬送訓練は、陸上とは違った難しさを体験できる。