切り立った岩壁で命を繋ぐ!<br>日本屈指の山岳救助のプロ集団<br>富山県警察 山岳警備隊

Special

切り立った岩壁で命を繋ぐ!
日本屈指の山岳救助のプロ集団
富山県警察 山岳警備隊

Twitter Facebook LINE

山岳警備隊の装備

服装
活動しやすい隊服に、登山・現場装備一式を装着。
活動しやすい隊服に、登山・現場装備一式を装着。
現場装備一式
ザックや腰周りに備える現場装備一式。
背負い具
バンド部分に革素材を用いた丈夫な背負い具。歩行困難な要救助者を背負って下山する際に役立つ。
KED
左/脊髄脊椎損傷を疑う傷病者に対し上半身を固定するためのKED。
右/滑落現場への降下進入などに使用する長ロープ(200m)。軽量化のため太さ10mmのタイプを採用している。
岩場などに支点を設定するための穿孔に用いるドリル。
岩場などに支点を設定するための穿孔に用いるドリル。
室堂ターミナルからも近い地獄谷へ向かう遊歩道周辺では火山ガスの噴気活動が活発しており、火山ガス中毒の事故発生リスクが高まり、平成24年度より遊歩道が通行止めとなっている。こうした場所での活動に対応するため、空気呼吸器が用意されている。
室堂ターミナルからも近い地獄谷へ向かう遊歩道周辺では火山ガスの噴気活動が活発しており、火山ガス中毒の事故発生リスクが高まり、平成24年度より遊歩道が通行止めとなっている。こうした場所での活動に対応するため、空気呼吸器が用意されている。
救助用スノーボート
上/救助用スノーボートは収容した要救助者を保護するため、全面にフードが備わったタイプを使用している。
下/スクープストレッチャーは携行しやすい分割タイプを採用。
ラジオハーネス
ラジオハーネスには山岳遭難対策専用無線(166.23MHz)のハンディー機(写真右)と、雪崩に遭遇し埋没してしまった際に居場所を知らせる雪崩ビーコンを収めている。
カンジキ
雪の中で活動する場合に使用するカンジキ。複数タイプが用意されており、状況に応じ使い分けている。
派出所周辺の移動に対応する雪上車。後部は対座シートで人員輸送や要救助者搬送などに活用できる。
派出所周辺の移動に対応する雪上車。後部は対座シートで人員輸送や要救助者搬送などに活用できる。
トヨタランドクルーザープラドをベースにした専用車両。通常は警察署から警備派出所までの移動に使用。夜間に急病人を乗せて山を下り、高原バスのルート途中で消防救急隊とドッキングする活動に使用することもある。
トヨタランドクルーザープラドをベースにした専用車両。通常は警察署から警備派出所までの移動に使用。夜間に急病人を乗せて山を下り、高原バスのルート途中で消防救急隊とドッキングする活動に使用することもある。
機動隊カラーの三菱パジェロ災害活動車両。サブ車両として活用している。
機動隊カラーの三菱パジェロ災害活動車両。サブ車両として活用している。
「登山者の最後の砦」といわしめるほど山の救助に実績のある富山県警察山岳警備隊。 消防レスキュー隊ではカバーできない領域で高度な救助活動を展開する、警察山岳警備隊の中でも日本一のレベルを誇る部隊だ。 彼らはどのような技術を備え、次々に発生する山の事故にどう対応しているのか
写真・文◎木下慎次(特記以外) Jレスキュー2014年9月号掲載記事

Ranking ランキング