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「橋 Ch'iao 2022」最終日の想定と表彰 日本チームは上位入賞!
3日目の想定
想定3 「還好渓溝没水(Fortunately, there is no water in the creek)」
この想定は、約40mの斜面の先に高さ約80㎝の貧弱な柵があり、その柵を越えると、高さ約4mの垂直な壁面で、その下は幅が約5mの水路となっている。水路には幅が約1m、深さが約30㎝の溝があり、その水路を渡った場所にいる要救助者を救出するという内容である。制限時間は60分で、開始から15分までに要救助者に接触しなければならない。想定開始地点は、斜面の上にある芝生の広場(以下、「フラットアングル」という)ですが、想定終了のタイミングはF5(Finish5)で、要救助者と全隊員および資器材を現場から約300m離れたメインステーション(事務局の本部)まで搬送した時点となる。
その他の想定条件は、以下の通り。
・要救助者はハーネスを着装しておらず、会話、歩行ともに不可である。
・使用できる支点は、活動開始地点にある指定された木を使用すること。なお、その木から斜面に移り変わるまでのフラットアングル部分の距離は約20mである。
・斜面の下にある貧弱な柵(以下、「柵」という)は支点として使用することはできず、その柵の上に荷重の掛かったロープを通すことは許されない。
・要救助者を斜面から引き上げた後、F5(Finish5)のため、全隊員及び資器材をメインステーションまで搬送する。
想定4 「220V」
この想定は幅約10m、高さ5mほどの川の中央よりやや対岸寄り、水の流れていない川底にいる要救助者1名をスタート地点に救出するという内容である。制限時間は60分で、開始から15分までに要救助者に接触しなければならない。
その他の想定の条件は、以下の通り。
・要救助者は事前にハーネスを着装しておらず、会話、歩行ともに不可である。
・使用できる支点は両岸にある自然の木を使用すること、川の両岸には高さ約1mほどの手摺があり、その柵には220Vの電流が流れているため、繊維以外のものは触れてはいけない。(繊維以外のものが触れたらかなりの減点が予想される)
・隊員は橋を渡って行き来自由である。
・F5(Finish5)で、全ての資器材をストロングサイドの指定された黄色テープの中に搬送すること。
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支点が無い場所での低所救出!