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雪道を走るテクニック ~安全走行のポイント~
スリップしやすいのはどこ?
スリップしやすいアイスバーンは、道路に部分的に発生していることも少なくない。とくに凍結しやすいのは橋上、トンネル、日陰や陽が差さない路地などだ。また、路面がアイスバーンであっても、その上に新雪が積もった場合には目視ではわからないし、交差点など発進・停止が多い場所においては路面がタイヤなどで磨かれて鏡面となり、より滑りやすくなる。狭隘な交差点を曲がる際には前輪がスリップして最小回転半径が大きくなる場合もあるので、できるだけ低速で運転する。
交差点で注意することは?
交差点を曲がる場合、狭隘な交差点ではとくに注意が必要である。自車両および相手車両がスリップするかもしれないことはもちろんのこと、雪壁による視界不良や雪が白いため車両どうしがお互いの存在を確認しにくい。十分注意を払って進行する。
三本路のわだちで対向車が来たら?
幹線道路から外れた脇道などで道幅が狭い場合には、道路上に雪がある程度積もると道路中央のわだちを共用する三本路(または三本わだち)と呼ばれる状態になる。この三本路を走行中に対向車が来た場合には、それぞれの車両が路肩側に譲り合って通行する。また、わだちが凍結して深い場合にはハンドルを切っても乗り越えられず、そのままわだちを進んでしまう場合がある。そのような場合にはスピードを十分に落として若干逆ハンドルを切ってから進行方向にハンドルを切ると乗り越えられる場合もある。
あっ、視界が真っ白!
ホワイトアウトだ
積もった雪が強風で舞いあがる地吹雪となると視界不良となる。特に地吹雪では数メートル先の視界もなくなり、道路や他車両が全く見えなくなるホワイトアウトとなるほか、路上に吹き溜まりを形成する。吹き溜まりは砂丘状に雪丘が形成されるもので大きなものでは高さ1メートルを超えることがあり、特に防風防雪柵のつなぎ目などに注意が必要である。
また吹雪時には夜間はハイビームにすると雪に反射して前方が見にくくなる場合があり、ロービームやフォグランプを併用することが望ましい。
こちらも併せてご覧ください→ 雪国消防の緊急走行テクニック「なるほど、雪氷路はそうして走るのか!」