東京の海・河川を守る<br>日本最大級の舟艇部隊と水難救助隊 ―東京消防庁―

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東京の海・河川を守る
日本最大級の舟艇部隊と水難救助隊 ―東京消防庁―

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水難救助車
水難救助車
大森水難救助隊が運用する水難救助車(大森RW)。
車上にゴムボートを積載する。
車上にゴムボートを積載する。
車体左側資器材庫
車体左側資器材庫には潜水用の空気ボンベ、BCなどの潜水具一式、陸上の空気呼吸器用空気ボンベ(ゴムボート作成用)、ゴムボート用の船外機などが収納されている。潜水具などは車内からも取り出し可能。
後部キャビン
後部キャビンは定員7名の広々した空間。通常は出場前に着用するが、車内でもウエットスーツの着用が可能。後方の資器材収納庫には車内からもアクセスできる。
舟艇部隊
大型化学消防艇 みやこどり
みやこどり
高さ20mから放水が可能な伸縮放水塔2基を含む計6基の放水砲から毎分6万Lの放水が可能。船舶火災はもちろんのこと、沿岸のコンビナート火災などでも消火活動に絶大な威力を発揮する。
総トン数:195t,全長:43.2m,全幅:7.5m,巡航速力:20kt(時速約37km),配備年月:平成25年3月
化学救助艇 すみだ
すみだ
総トン数:39t,全長:23.5m,全幅:5.3m,速力:20kt(時速約37km),配備年月:平成12年4月
大型消防救助艇 おおえど
おおえど
総トン数:198t,全長:37.60m,全幅:9.70m,巡航速力:13kt(時速約24km),配備年月:平成30年3月
「おおえど」の乗組員。
「おおえど」の乗組員。
水難救助艇 はるみ
はるみ
総トン数:11t,全長:14.5m,全幅:4m,速力:30kt以上(時速約55km以上),配備年月:平成18年3月
水難救助隊。
水難救助隊。
水難救助艇 しぶき
しぶき
総トン数:4.9t,全長:11.85m,全幅:3m,速力:30kt以上(時速約55km以上),配備年月:平成11年2月
指揮艇 はやて
指揮艇 はやて
総トン数:4.8t,全長:10.1m,全幅:3.1m,速力:30kt以上(時速約55km以上),配備年月:平成20年12月
水難救助艇
水難救助艇「はるみ」「しぶき」の最大速力は軽く30kt(時速約55km)以上。出場水域が遠くても、他の交通が少ない水上を経由すれば、現着までの時間は陸上隊よりも早い場合がある。さらに舟艇からすぐに水中にエントリーできる優位さもある。
令和元年6月、東京都中央区晴海に東京消防庁臨港消防署が竣工した。 東京2020オリンピック・パラリンピックでは、警備・災害対応の重要拠点となった臨港消防署、そして全庁で6隊の水難救助隊を擁する東京消防庁の水難救助体制に迫る。
写真◎伊藤久巳(特記を除く) Jレスキュー2019年11月号掲載記事

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